【金】
米金融政策に対して大きな影響力を有する11月PCEデフレーターが発表されましたが、金相場に対しては理想的な結果になりました。

6ヵ月の年率換算だと1.9%上昇であり、過去半年のインフレ環境がむこう半年継続すれば、FRBの目標2%を下回る上昇率になる計算です。利上げ終了はもちろん、想定より早い利下げ、、そして想定よりも大幅な利下げが支持される状況です。前月比でみても2ヵ月連続で0.1%上昇です。

COMEX金先物(日足)
金相場は年末=来年のスタート台をどの価格水準で迎えるのかを探る局面ですが、1オンス=2,000ドル台後半に対して過熱感を認めることが難しくなったと見て良いでしょう。
【プラチナ】
プラチナ相場の戻り高値更新が続いています。ファンダメンタルズでは金相場の堅調地合、鉱山会社の生産調整の動きなどの影響が指摘可能ですが、チャート環境もかなり改善してきています。

NYMEXプラチナ先物相場(日足)
プラチナ相場は3度にわたって950ドルに抵抗を受け、アルゴ系ファンドが「950ドル売り」の対応を続けていましたが、4度目の正直でようやくブレイクしました。これによってアルゴ系ファンドは売りポジションの整理を迫られている最中です。

このことは、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告でも明確に確認できます。買いポジションも若干増えていますが、明らかにショートカバー(買い戻し)主導の上昇であり、それが現在も続いているとみるべきでしょう。
焦点は、それ以前に2度にわたって抵抗を受けている1,000ドル水準で改めて売りポジション構築が行われるのか、それとも1,000ドルも突破で更にショートカバーが進むかです。ファンダメンタルズ目線だといずれにしても1,000ドルは上抜く見通しですが、チャート環境も重視されがちのため、1,000ドル突破の有無というのが単純すぎるものの重要な論点になっています。同水準のブレイクの有無で、短期見通しの修正を行うべきでしょう。
今日はオフィスの大掃除を行いました。積まれた資料は十分に整理できませんでしたが、とりあえず拭き掃除だけは完璧です。
米金融政策に対して大きな影響力を有する11月PCEデフレーターが発表されましたが、金相場に対しては理想的な結果になりました。
Personal Income and Outlays, November 2023
前年比で総合が2.6%上昇(10月は2.9%上昇)、コアは3.2%上昇(同3.4%上昇)となっています。総合は2021年2月以来、コアは21年4月以来の低水準です。米連邦準備制度理事会(FRB)が目標とするコアの2.0%上昇まではまだ距離が残されていますが、ディスインフレの順調な進展を確認しています。米PCE、コア価格指数が予想下回る伸び-利下げ観測を後押し

6ヵ月の年率換算だと1.9%上昇であり、過去半年のインフレ環境がむこう半年継続すれば、FRBの目標2%を下回る上昇率になる計算です。利上げ終了はもちろん、想定より早い利下げ、、そして想定よりも大幅な利下げが支持される状況です。前月比でみても2ヵ月連続で0.1%上昇です。
債券投資家、24年の利下げに期待し過ぎの可能性=ブラックロック
https://jp.reuters.com/markets/japan/RIILB7OO7FJNLLM36DI5PGDMXA-2023-12-22/
「市場が想定している利下げを実現するには、労働指標などいくつかの指標がかなり悪化しなければならない」
米金融当局者の想定に対してマーケットの利下げ期待の織り込みには明らかに過熱感がありますが、その過熱感を緩和する効果を想定できるでしょう。
「市場が想定している利下げを実現するには、労働指標などいくつかの指標がかなり悪化しなければならない」
米金融当局者の想定に対してマーケットの利下げ期待の織り込みには明らかに過熱感がありますが、その過熱感を緩和する効果を想定できるでしょう。

COMEX金先物(日足)
金相場は年末=来年のスタート台をどの価格水準で迎えるのかを探る局面ですが、1オンス=2,000ドル台後半に対して過熱感を認めることが難しくなったと見て良いでしょう。
【プラチナ】
プラチナ相場の戻り高値更新が続いています。ファンダメンタルズでは金相場の堅調地合、鉱山会社の生産調整の動きなどの影響が指摘可能ですが、チャート環境もかなり改善してきています。

NYMEXプラチナ先物相場(日足)
プラチナ相場は3度にわたって950ドルに抵抗を受け、アルゴ系ファンドが「950ドル売り」の対応を続けていましたが、4度目の正直でようやくブレイクしました。これによってアルゴ系ファンドは売りポジションの整理を迫られている最中です。

このことは、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告でも明確に確認できます。買いポジションも若干増えていますが、明らかにショートカバー(買い戻し)主導の上昇であり、それが現在も続いているとみるべきでしょう。
焦点は、それ以前に2度にわたって抵抗を受けている1,000ドル水準で改めて売りポジション構築が行われるのか、それとも1,000ドルも突破で更にショートカバーが進むかです。ファンダメンタルズ目線だといずれにしても1,000ドルは上抜く見通しですが、チャート環境も重視されがちのため、1,000ドル突破の有無というのが単純すぎるものの重要な論点になっています。同水準のブレイクの有無で、短期見通しの修正を行うべきでしょう。
今日はオフィスの大掃除を行いました。積まれた資料は十分に整理できませんでしたが、とりあえず拭き掃除だけは完璧です。