【原油】
原油相場が軟化しています。紅海における貨物船の運航再開の動きを受けて、原油供給不安が緩和されているためです。
大阪取引所のウェビナーの動画がYoututeで公開されました。12/16(土)開催分です。金、原油、トウモロコシ相場について、初心者向けの内容で構成しています。よろしければご覧ください。
コモディティ ・ マーケットの分析と2024年の展望
https://www.youtube.com/watch?v=auB2uLG2yDM
原油相場が軟化しています。紅海における貨物船の運航再開の動きを受けて、原油供給不安が緩和されているためです。
マースク、アジア─欧州航路の大半をスエズ運河経由で計画
https://jp.reuters.com/business/RZOURWD4MVI5ZHXS35O5WPAPHU-2023-12-28/
デンマークの海運大手マークスは、コンテナ船の大半をスエズ運河経由として、喜望峰沖のルート使用は少数に留める計画としています。
イエメンの武装組織フーシ派の船舶に対する攻撃は続いています。このため海運各社も対応が割れていますが、マークスは米国など多国籍部隊が商船保護の取り組みを本格化させているため、リスクコントロールが可能との判断に傾いた模様です。
ドローンやミサイル攻撃から広範囲に展開する商船を保護するのは容易ではないとみられますが、本当に航行再開でも問題がないのかを見極めるフェーズになります。ただし、もともと原油輸送障害を受けての原油買いの規模は限定的だったため、スエズ運河の航行再開が本格化しても、原油相場に対する影響は軽微でしょう。年末に向けて最近の反発に対する調整売りをうながすきっかけに留まる見通しです。
問題は、この先の明確な相場テーマを欠いていることです。中東情勢が緊迫化しつつあることを材料視するのか、年明け後に石油輸出国機構(OPEC)の自主減産が始まることを材料視するのか、それとも再び需要不安を織り込むのか、気迷いムードから不安定な値動きが続きそうです。ただし、米原油在庫の減少傾向が止まりつつあることを考慮すると、下値不安は大きくないでしょう。

NYMEX原油先物相場(日足)
【穀物】
ウクライナ当局によると、黒海でパナマ船籍のバルク船が機雷に衝突し、2人が負傷しました。
詳細は分かりませんが、ドナウ川経由の輸送は7月にロシアが黒海イニシアティブから離脱して以降に活用されている代替ルートであり、これまで使用してこなかったルートを使ったのか、新たに機雷が設置されたかしか考えられません。
いずれにしても年末を前にウクライナとロシアとの戦闘が激化しているだけに、この種の動きに対して小麦相場は敏感に反応し始めています。ロシアとウクライナの穀物輸出能力が活用できなければ、小麦を筆頭にとうもろこし、植物油相場などにリスクプレミアム加算の余地が拡大します。

CBOT小麦先物相場(日足)
【お知らせ】デンマークの海運大手マークスは、コンテナ船の大半をスエズ運河経由として、喜望峰沖のルート使用は少数に留める計画としています。
イエメンの武装組織フーシ派の船舶に対する攻撃は続いています。このため海運各社も対応が割れていますが、マークスは米国など多国籍部隊が商船保護の取り組みを本格化させているため、リスクコントロールが可能との判断に傾いた模様です。
米軍、紅海でフーシ派発射の無人機とミサイルを撃墜
ドローンやミサイル攻撃から広範囲に展開する商船を保護するのは容易ではないとみられますが、本当に航行再開でも問題がないのかを見極めるフェーズになります。ただし、もともと原油輸送障害を受けての原油買いの規模は限定的だったため、スエズ運河の航行再開が本格化しても、原油相場に対する影響は軽微でしょう。年末に向けて最近の反発に対する調整売りをうながすきっかけに留まる見通しです。
問題は、この先の明確な相場テーマを欠いていることです。中東情勢が緊迫化しつつあることを材料視するのか、年明け後に石油輸出国機構(OPEC)の自主減産が始まることを材料視するのか、それとも再び需要不安を織り込むのか、気迷いムードから不安定な値動きが続きそうです。ただし、米原油在庫の減少傾向が止まりつつあることを考慮すると、下値不安は大きくないでしょう。

NYMEX原油先物相場(日足)
【穀物】
ウクライナ当局によると、黒海でパナマ船籍のバルク船が機雷に衝突し、2人が負傷しました。
黒海で貨物船が機雷に触れ爆発、2人負傷=ウクライナ
詳細は分かりませんが、ドナウ川経由の輸送は7月にロシアが黒海イニシアティブから離脱して以降に活用されている代替ルートであり、これまで使用してこなかったルートを使ったのか、新たに機雷が設置されたかしか考えられません。
いずれにしても年末を前にウクライナとロシアとの戦闘が激化しているだけに、この種の動きに対して小麦相場は敏感に反応し始めています。ロシアとウクライナの穀物輸出能力が活用できなければ、小麦を筆頭にとうもろこし、植物油相場などにリスクプレミアム加算の余地が拡大します。

CBOT小麦先物相場(日足)
大阪取引所のウェビナーの動画がYoututeで公開されました。12/16(土)開催分です。金、原油、トウモロコシ相場について、初心者向けの内容で構成しています。よろしければご覧ください。
コモディティ ・ マーケットの分析と2024年の展望
https://www.youtube.com/watch?v=auB2uLG2yDM