【トルコリラ】
トルコ中央銀行は12月21日の金融政策会合において、主要政策金利の1週間物レポレートを2.50%引き上げ、42.50%としました。7ヵ月連続の利上げになります。過去3ヵ月は5.00%のペースで利上げを続けてきましたが、ペースダウンした格好です。
前回の会合では、市場コンセンサスが2.50%利上げだったのに対して予想外の5.00%の大幅利上げに踏み切りましたが、利上げのペースダウン、利上げ終了の接近が示唆されいました。
声明では、「引き締めサイクルをできるだけ早く完了させる」として、利上げ終了の接近を再確認しています。問題は、トルコのインフレ率は6月の38.2%上昇から直近の11月には61.98%まで上昇していることです。ただし、トルコ中央銀行は来年5月の70~75%程度をピークに、来年末には36%程度まで低下するとの認識です。
まだ利上げは終了していない可能性があり、今後もしばらくは高金利政策を維持する見通しですが、トルコ中央銀行の利上げ政策は転換期に近づいていることを再確認させる内容になりました。ただし、マーケットはこれでトルコリラが投資対象になったとの評価は下していません。リラ相場は今回の決定に殆ど反応を見せませんでした。失われた信頼を取り戻すのは、難しいことが再確認できます。

トルコ中央銀行は12月21日の金融政策会合において、主要政策金利の1週間物レポレートを2.50%引き上げ、42.50%としました。7ヵ月連続の利上げになります。過去3ヵ月は5.00%のペースで利上げを続けてきましたが、ペースダウンした格好です。
Press Release on Interest Rates
前回の会合では、市場コンセンサスが2.50%利上げだったのに対して予想外の5.00%の大幅利上げに踏み切りましたが、利上げのペースダウン、利上げ終了の接近が示唆されいました。
トルコ中銀、予想上回る5%利上げ 政策金利40%に
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/ARM5MGEZNFMRJEW7D4SZHDFC3U-2023-11-23/
「金融引き締めのペースはピークに近づくにつれ鈍化し、引き締めサイクルは間もなく完了するとの見通しを示した」
その意味では、今会合はきちんと11月会合で示されたガイダンスに沿った無難な結果になったと言えるでしょう。「金融引き締めのペースはピークに近づくにつれ鈍化し、引き締めサイクルは間もなく完了するとの見通しを示した」
トルコ中銀、幅2.5%に縮小し7会合連続利上げ 引き締め早期終了へ
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/K57BADJAOJNBXGPUDA6DQ26XOI-2023-12-21/声明では、「引き締めサイクルをできるだけ早く完了させる」として、利上げ終了の接近を再確認しています。問題は、トルコのインフレ率は6月の38.2%上昇から直近の11月には61.98%まで上昇していることです。ただし、トルコ中央銀行は来年5月の70~75%程度をピークに、来年末には36%程度まで低下するとの認識です。
まだ利上げは終了していない可能性があり、今後もしばらくは高金利政策を維持する見通しですが、トルコ中央銀行の利上げ政策は転換期に近づいていることを再確認させる内容になりました。ただし、マーケットはこれでトルコリラが投資対象になったとの評価は下していません。リラ相場は今回の決定に殆ど反応を見せませんでした。失われた信頼を取り戻すのは、難しいことが再確認できます。
