【コモディティ】
2023年のコモディティ取引が終了しました。主要なドル建てコモディティ相場の騰落率を計算したのが下のグラフになります。
一見したロブスタコーヒー、ココア、アラビカコーヒーといったソフトマーケットの底固さが目立ちます。砂糖も急騰していましたが、年末前に利食い売りが入ったことで上げ幅を削りました。エルニーニョ現象の直撃を受けた農産物価格が記録的な高騰相場になりました。
金も13.4%高と堅調でした。漸く利上げ終了の議論が展開されたことに加えて、中東で新たな戦争の勃発、中央銀行の金買い継続といった動きを背景に底固さが目立ちました。
逆に大きく値を崩したのがニッケルですが、インドネシアの大規模増産で国際需給が緩んでいます。パラジウムもロシア産を敬遠する動きから、急落対応を迫られました。天然ガスは暖冬と記録的な生産水準の影響です。
穀物も軒並み2022年までの高騰相場の反動安になりました。大規模な天候障害の発生が回避され、需給が一定の落ち着きを取り戻した銘柄が多かった影響です。
原油は年間を通じて売買が交錯しました。最終的にはマイナス圏に沈んでいます。需要不安と非石油輸出国機構(OPEC)の増産が上値を圧迫しました。
銅やアルミといった非鉄金属は、大きな値動きになりませんでした。年前半は中国経済の不調に上値を抑えられましたが、値崩れを回避しています。

【コモディティ】
こちらが円建ての騰落率です。7.6%の円安効果が大きかったことが窺えます。
天然ゴムの上昇率が大きくなっていますが、年後半にエルニーニョ現象の直撃を受けたこと、在庫取り崩しが加速した影響です。
金は円安とドル建て金相場の高騰で21.6%高と良好なパフォーマンスでした。ドバイ原油とプラチナは、円安効果で辛うじて前年比プラスになっています。
とうもろこしとパラジウムは、ドル建て相場急落の影響を円安で相殺しきれませんでした。

大晦日ですね。私はまだ仕事が終わっていませんが…。
良いお年をお迎えください。
【お知らせ】
大阪取引所のウェビナーの動画がYoututeで公開されました。12/16(土)開催分です。金、原油、トウモロコシ相場について、初心者向けの内容で構成しています。よろしければご覧ください。
コモディティ ・ マーケットの分析と2024年の展望
https://www.youtube.com/watch?v=auB2uLG2yDM
2023年のコモディティ取引が終了しました。主要なドル建てコモディティ相場の騰落率を計算したのが下のグラフになります。
一見したロブスタコーヒー、ココア、アラビカコーヒーといったソフトマーケットの底固さが目立ちます。砂糖も急騰していましたが、年末前に利食い売りが入ったことで上げ幅を削りました。エルニーニョ現象の直撃を受けた農産物価格が記録的な高騰相場になりました。
金も13.4%高と堅調でした。漸く利上げ終了の議論が展開されたことに加えて、中東で新たな戦争の勃発、中央銀行の金買い継続といった動きを背景に底固さが目立ちました。
逆に大きく値を崩したのがニッケルですが、インドネシアの大規模増産で国際需給が緩んでいます。パラジウムもロシア産を敬遠する動きから、急落対応を迫られました。天然ガスは暖冬と記録的な生産水準の影響です。
穀物も軒並み2022年までの高騰相場の反動安になりました。大規模な天候障害の発生が回避され、需給が一定の落ち着きを取り戻した銘柄が多かった影響です。
原油は年間を通じて売買が交錯しました。最終的にはマイナス圏に沈んでいます。需要不安と非石油輸出国機構(OPEC)の増産が上値を圧迫しました。
銅やアルミといった非鉄金属は、大きな値動きになりませんでした。年前半は中国経済の不調に上値を抑えられましたが、値崩れを回避しています。

【コモディティ】
こちらが円建ての騰落率です。7.6%の円安効果が大きかったことが窺えます。
天然ゴムの上昇率が大きくなっていますが、年後半にエルニーニョ現象の直撃を受けたこと、在庫取り崩しが加速した影響です。
金は円安とドル建て金相場の高騰で21.6%高と良好なパフォーマンスでした。ドバイ原油とプラチナは、円安効果で辛うじて前年比プラスになっています。
とうもろこしとパラジウムは、ドル建て相場急落の影響を円安で相殺しきれませんでした。

大晦日ですね。私はまだ仕事が終わっていませんが…。
良いお年をお迎えください。
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コモディティ ・ マーケットの分析と2024年の展望
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