【原油】
石油輸出国機構(OPEC)月報が公表されましたが、2024年の世界石油需要見通しの修正は行われませんでした。23年が前年比で日量246万バレル増だったのに対して、24年は225万バレル増になっています。また、今回は初めて25年の見通しも発表されましたが、185万バレル増となっています。需要が過去最高を更新し続ける見通しですが、原油需要の伸びは徐々に鈍化する方向性が想定されています。

少なくとも産油国の増産対応が間に合わなくなるようなリスクは限定されそうです。非OPECの産油量見通しは、23年が208万バレル増、24年が134万バレル増、25年が127万バレル増の予想です。徐々に増産ペースは鈍化する見通しですが、それでもOPECが減産解除(=増産)を行うことが可能な余地は限定されそうです。OPECにとっては、なかなか政策調整を止めることができない厳しい環境が続くことを示唆する報告内容になっています。
一方、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長はダボス会議において、今年の石油需給が均衡化することで、原油価格の大きな変動は起きないとの見方を示しました。あくまでも中東情勢がエスカレートしないとの前提条件付になりますが、今年は極端な需給の歪みが想定されていません。
この辺の認識が正しければ、今年の原油相場はボックス傾向が強い展開になりそうです。
石油輸出国機構(OPEC)月報が公表されましたが、2024年の世界石油需要見通しの修正は行われませんでした。23年が前年比で日量246万バレル増だったのに対して、24年は225万バレル増になっています。また、今回は初めて25年の見通しも発表されましたが、185万バレル増となっています。需要が過去最高を更新し続ける見通しですが、原油需要の伸びは徐々に鈍化する方向性が想定されています。

少なくとも産油国の増産対応が間に合わなくなるようなリスクは限定されそうです。非OPECの産油量見通しは、23年が208万バレル増、24年が134万バレル増、25年が127万バレル増の予想です。徐々に増産ペースは鈍化する見通しですが、それでもOPECが減産解除(=増産)を行うことが可能な余地は限定されそうです。OPECにとっては、なかなか政策調整を止めることができない厳しい環境が続くことを示唆する報告内容になっています。
一方、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長はダボス会議において、今年の石油需給が均衡化することで、原油価格の大きな変動は起きないとの見方を示しました。あくまでも中東情勢がエスカレートしないとの前提条件付になりますが、今年は極端な需給の歪みが想定されていません。
石油市場、今年は「より均衡」 紅海の混乱でも=IEA事務局長
「市場には十分な原油があるため、原油価格に大きな変化はないと想定している」
この辺の認識が正しければ、今年の原油相場はボックス傾向が強い展開になりそうです。