【穀物】
米農務省(USDA)が1月12日に需給報告(WASDE)を公表しましたが、とうもろこし先物相場の低迷が追認されました。

注目されていた南米産のとうもろこし生産高見通しですが、ブラジル産は1億2,900万トンから1億2,700万トンまで200万トンの下方修正になっています。干ばつ傾向で厳しい数値が出てくる可能性も警戒されていましたが、この程度であれば想定の範囲内と評価されています。

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2月報告以降で更に下方修正が行われる可能性もありますが、イベントリスクとしてみると無難に消化した格好です。この数値によっては、最近のブラジル降雨を手掛りとした売りが止まる可能性も想定されましたが、逆にダウントレンドを追認する結果になりました。

また、ここにきて米国産の輸出環境悪化のリスクも指摘され始めています。
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ブラジルの安定供給が見込まれるのであれば、ブラジル産の調達を志向する需要家も増えているようです。ここ2週間の週間輸出成約高の数値は低調です。このまま輸出が停滞すると、とうもろこし相場の地合が更に悪化するリスクが高まります。

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CBOTとうもろこし先物相場(日足)


【お知らせ】

1/16(火)16:00~ラジオ日経「マーケット・トレンドDX」に出演します。原油相場についてお話する予定です。