【穀物】
シカゴ穀物相場の低迷が続ています。とうもろこしは2020年12月以来、大豆は21年12月以来の安値を更新しています。最大の要因は、ブラジルの降雨見通しです。今季は干ばつ傾向が強いものの、降雨によって土壌水分環境が改善していけば、作柄へのダメージは限定できるとの思惑があります。
11月と12月の乾燥後、ブラジルの天候が改善しています。
実際の降水量予報を見てみましょう。まずは1月8~14日です。比較的まとまった降雨が予想されています。

次に15~21日です。少し降水量は減りますが、干ばつが警戒されるような予報にはなっていません。

ブラジル産の大量供給が見込まれる状況になれば、必然的に中国など需要家は米国産の調達を抑制することも選択肢になります。ブラジルの天候改善で売り、米国産の輸出鈍化で売りと、二段階構成になります。
気象予報次第で地合は一変する可能性がありますが、ブラジル降雨の一点で売り込む地合が続いています。この地合を変える動きの有無が焦点になりますが、1月12日に米農務省(USDA)が需給報告と四半期在庫(12月1日時点)を発表します。この二つの統計がイベントリスクになります。

CBOTとうもろこし先物相場(日足)
東京金融取引所のWeekly Reportです。よろしければご覧下さい。
【お知らせ】
大阪取引所のウェビナーの動画がYoututeで公開されました。12/16(土)開催分です。金、原油、トウモロコシ相場について、初心者向けの内容で構成しています。よろしければご覧ください。
コモディティ ・ マーケットの分析と2024年の展望
https://www.youtube.com/watch?v=auB2uLG2yDM
シカゴ穀物相場の低迷が続ています。とうもろこしは2020年12月以来、大豆は21年12月以来の安値を更新しています。最大の要因は、ブラジルの降雨見通しです。今季は干ばつ傾向が強いものの、降雨によって土壌水分環境が改善していけば、作柄へのダメージは限定できるとの思惑があります。
GRAINS-Corn, soy hit multi-year lows as oil sinks, rains aid Brazil crops
"After dryness in Brazil in November and December, Brazil's crop weather is improving and the debate will be about how much larger the crop will be," said Matt Ammermann, StoneX commodity risk manager.
11月と12月の乾燥後、ブラジルの天候が改善しています。

次に15~21日です。少し降水量は減りますが、干ばつが警戒されるような予報にはなっていません。

ブラジル産の大量供給が見込まれる状況になれば、必然的に中国など需要家は米国産の調達を抑制することも選択肢になります。ブラジルの天候改善で売り、米国産の輸出鈍化で売りと、二段階構成になります。
気象予報次第で地合は一変する可能性がありますが、ブラジル降雨の一点で売り込む地合が続いています。この地合を変える動きの有無が焦点になりますが、1月12日に米農務省(USDA)が需給報告と四半期在庫(12月1日時点)を発表します。この二つの統計がイベントリスクになります。

CBOTとうもろこし先物相場(日足)
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原油ETF証拠金取引:2024年01月09日号
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