中国で新型コロナウイルスの新規感染者数が100人を超えました。欧米と比較するとゼロに近い数値ですが、中国で100人を超える感染者が報告されたのは7月以来のことです。北京隣接の河北省は第一波でも深刻な感染状態になりましたが、ここで再び感染者が増えている模様です。中心都市の石家荘では約1,000万人がPCR検査を受けた上で自宅待機が命令されています。中国政府が、封じ込めに本気であることが窺えます。

一方、2月には旧正月を控えており、大規模な人の移動は避けられない状況です。中国で第二波が発生すると、コモディティ需要環境は一変するリスクを抱えています。まだ数十人規模の新規感染者数に留まっているため、マーケットも本気で中国の需要減退を警戒している訳ではありません。ただ、中国でも新型コロナウイルスのリスクが高まっていることは間違いなく、これまでバイデン新政権のインフラ投資への期待などから高騰していた非鉄金属市場で利食い売りを進める動きが目立ちました。

新たな危機の始まりなのか、感染被害コントロールの中での一時的な混乱なのか、今後の展開に注意が必要です。「中国は感染被害をコントロールしている」ことが、コモディティ市場の大前提になるため、その前提が崩れるとショックは甚大です。

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】