南アフリカで新型コロナウイルスの感染者が急増しています。保健当局の発表だと、6日の新規感染者数は2万1,000人を超えています。昨年圧の第一波のピークが1万3,000人台ですが、南半球の夏場にそれ以上に感染被害が深刻化している状況は重く受け止めるべきでしょう。このまま感染拡大が続くと、ロックダウン(都市封鎖)が更に強化され、鉱山活動そのものや、サプライチェーンにも大きな混乱が生じる可能性があります。

実際に、昨年はパンデミックによる需要ショックよりも供給ショックの方が大きく、白金需給はタイト化しました。南アフリカ一か国に供給を高いレベルで依存しているため、南アフリカがパンデミックのショックを回避できれば安定供給が見込まれる一方、ショックに見舞われると他コモディティ以上に供給制約が強まる関係性にあります。

ロックダウンの強化がなくても、鉱山や港湾、輸送といった部門でクラスターが発生すると、短期的な品薄感が一気に強まる可能性もあります。南アフリカ通貨ランドは、ロックダウン強化を見込んで急落対応を迫られていますが、鉱山活動は正常の状態を保つことができるのでしょうか。白金相場の急騰シナリオの一つとして、南アフリカのパンデミックの展開状況、それに対する政府の対応にも注意が必要でしょう。

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【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】