ベライゾン・コミュニケーションズはAT&Tやスプリントとの厳しい競争の中、第5世代(5G)携帯電話サービスを米通信事業者で最初に提供を始めた。

  ベライゾンの無制限のデータプランの顧客は3日から、ミネアポリスとシカゴの一部で月額10ドル(約1100円)の追加料金で限定された数の電話で毎秒1ギガビットの通信速度を得られる。二都市でのサービス開始は、年内に5Gサービスを30都市で導入する目標の一環。

出典:Bloomberg


韓国は5日、世界で初めて商業用の第5世代(5G)移動体通信サービスを開始する。

サムスン電子(005930.KS)の5G対応新型スマートフォン「ギャラクシーS10.5G」で利用可能となる。

韓国は、スマートフォン普及率が世界有数の高さで、5Gの投入で中国、米国、日本と競合している。スマートシティー、自動運転車などの分野でも5G技術の活用を目指す。

出典:Reuters

第5世代(5G)携帯電話サービスが、いよいよ商業ベースで始まりました。現在の4Gに対して約10倍の伝達速度が可能になり、同時接続できる端末が100倍になるなど、この技術が普及すれば、通信環境が劇的な変化を見せます。4Gは動画サービスやSNSなどの普及を後押ししましたが、5Gでは様々なデバイスがインターネットでつながりあうIoT(Internet of Things)の普及、人工知能(AI)、クラウド、自動運転など様々な技術分野で革新(イノベーション)が起きる可能性を抱えています。

シュムペータは『経済発展の理論』の中で、イノベーションこそ経済発展の原動力であることを指摘しましたが、5Gの普及はイノベーションと言えるだけのインパクトを発生させるのでしょうか。短期目線では、5G向けの新しいモバイル端末、部品、関連サービス需要などが期待されることになりますが、5Gにはそのような短期的な需要刺激効果ではなく、生産性の向上による経済成長の加速まで期待したい所です。特に人口減少、高齢化といった問題に直面している日本にとって、生産性の向上は急務の課題であり、5Gでのイノベーションの発生を待つのではなく、自らイノベーションを発生させたいものです。

米国株にとっても、景気減速圧力を最小限に留め、リセッション(景気後退)入りを回避できるのかの鍵を握るテーマの一つになりそうです。

なお、アップルは少なくとも2020年まで5G対応の「iPhone」は投手する計画がないと報じられています(参考)。アップルは、3Gと4Gでも初期トラブルを避けるために新規格サービスの開始から1年ほどは端末の投入を見送りましたが、この判断がアップルの成長にどのような影響を及ぼすのかは、ダウ工業平均株価の行方を考える上でも重要でしょう。競合するサムソンは、5G端末の投入で世界の先陣を切ることが決まっています。

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【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

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