石油輸出国機構(OPEC)の4月月報が公表されましたが、ベネズエラ産原油の数値が興味深いものになっています。OPECは「二次調査」と「自主申告」の二つの数値を発表していますが、その二つの数値が大きく異なっています。二次調査だと前月から日量28.9万バレル減の73.2万バレルですが、自主申告だと47.2万バレル減の96.0万バレルです。

からくりは単純であり、ベネズエラが昨年以降の減産が行われている事実をなかなか認めずに、高めの産油水準を公表していた反動です。まだ、自主申告と二次調査の数値には22.8万バレルのかい離がありますが、これは他のOPEC加盟国にはみられない異常さです。

ベネズエラとしては産油量が減少していることを認めたくないのでしょうが、米政府の経済制裁が本格化する中、一気に現実の数値に近付ける修正を行った模様です。ただ、ニュースとしては「ベネズエラの産油量が日量50万バレル近く減少した」と報じられてしまうため、マーケットインパクトは必要以上に大きくなってしまいます。二次調査でもついに100万バレルの大台を割り込んでいますが、自主申告の数値修正のタイミングの悪さが、原油価格の押し上げ要因として機能しています。


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(画像出所)OPEC


【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

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