南アフリカ鉱山労働者・建設組合(AMCU)は、インパラ・プラチナ(インプラッツ)のリストラ策(参考:インプラッツが戦略見直しへ、プラチナ安にギブアップ)発表を受けて、ストライキの可能性を警告しました。

インプラッツは、プラチナ相場の低迷状態に対応するため、採算性の低いシャフトを中心に閉鎖を進め、コストラインを大幅に引き下げることで生き残りを目指す方針を打ち出しています。2021年度までに従業員は4万人から2万7,000人まで削減される計画ですが、さっそくAMCUが異議を唱えた格好です。



AMCU代表は、雇用を維持するためにインプラッツが閉鎖するシャフトの国有化案なども提示していますが、調整に失敗した場合にはストを行うと明言しています。この辺の発言からは、インプラッツのリストラ阻止は困難であり、政府支援を求めるのが労働者にとってベストと考えていることが窺えますが、必ずしも収益性の良好とは言えないプラチナ産業の、しかもリストラ対象の鉱区引き受けは現実的ではないでしょう。

2014年の大規模な労働争議で、プラチナ鉱山業界は多くの雇用を失いました。行き過ぎた待遇改善要求が、プラチナ鉱山経営者に雇用リスクを認識させてしまった結果です。その後、その反省からか大規模な労働争議は回避されていましたが、1万3,000人の雇用喪失リスクが浮上する中、労働組合は難しい対応を迫られることになります。プラチナ価格の数少ない上昇リスクとして注意が要求されます。

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(画像出所)SABC NEWS

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

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