JPモルガンは、今年下期、更には来年の原油価格について軟化見通しを示しました。地政学リスクや大規模供給リスクが原油価格を押し上げてきましたが、サウジアラビアやロシアが日量40万バレルの生産水準引き上げに踏み切り、それが消費国に到達するにつれて、原油価格は軟化するとの予想になります。具体的には、WTI原油で今年が1バレル=62.20ドル、来年が58.25ドルとなります。

CNBC=Oil prices are heading lower this year and even lower in 2019, JP Morgan forecasts

OPEC総会で予想されていた程に生産水準が引き上げられなかった場合には上昇するとしていますが、それについても最後の「hurrah(声援)」であり、価格を再び押し上げるのは厳しいとされています。


地政学リスク、イランやベネズエラの供給障害によっては上昇リスクも指摘されています。また、2019年にかけて政策調整の動向次第でも上昇の場合が指摘されています。その意味では、価格見通しは引き下げたものの全面的に弱気という訳ではありませんが、主要金融機関から同様の慎重な価格見通しが相次げば、当然に原油価格に対して投資家の見方は厳しさを増すことになります。

主要金融機関が原油価格に対して強気見通しを維持するのか、それともピークアウトとの見方に修正するのかも、原油価格を占う重要な指標になるでしょう。
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【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

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