貴金属調査会社GFMSは、2018年のプラチナ価格について、1オンス=981ドルになるとの見通しを示しました。昨年の948.49ドルから3.4%の値上がり予想になります。17年は、潤沢な地上在庫やメディアのネガティブな報道で軟化しましたが、18年こそ需給の引き締まりで上昇するとの予想になります。

実はプラチナ需給は14年から4年連続の供給不足というのがGFMSの分析で、今年もこの状況は変わらないと予想されています。数値としては、供給不足幅28.0万オンスは14年以来で最大であり、いよいよ需給要因で価格が上昇すると予想されています。

このような分析は、従来は比較的有効性の高いものでした。需給ギャップと年間平均価格の変動率を比較すると、一定の連動性が認められました。しかし、14年の大規模な供給不足で価格を押し上げるのに失敗して以降は、需給要因で価格が上昇するとの予想は外れ続けています。

下はプラチナ需給とプラチナ価格との関係ですが、「需給ひっ迫=価格上昇」の教科書的な解説は機能していません。

無題



















1)地上在庫からの供給圧力
2)欧州ディーゼル車市場の縮小
3)メディアのネガティブな報道
4)金価格の低迷

理由は色々と指摘されていますが、そもそもプラチナ相場は需給をみているのでしょうか。「需給ひっ迫で価格は上昇する」の予想が実現するためには、もう少し需給環境に対する関心を高めていきたいものです。

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

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