小菅努の商品アナリスト日記

金、プラチナ、原油、天然ゴム、穀物、農産物などのコモディティ市場をメインに、為替、株価指数などもカバーしています。

金融機関、商社、事業法人、ベンダー様向けにマーケット分析情報の配信業務を行っています。コモディティ市場のレポート配信サービス(法人向け)、寄稿・講演のご依頼などは、下記E-Mailまでお問合せ下さい。

マーケットエッジ株式会社 https://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com

コロンビアで、コーヒーからコカイン生産にシフト?


The lowest international coffee prices in a decade are leading many despairing farmers in Central and South America to abandon their farms, fuelling fears of an industry crisis.

コーヒー相場の低迷が深刻化していますが、ブラジルでは通貨レアル安の影響もあって農家収益に対するダメージは限定され、なかなか生産調整が進まない状況です。輸出は減るどころか増えており、昨年の過去最高の豊作に続いて、今年も豊作予想が優勢です。

コロンビア政府は補助金などでコーヒー農家支援に動いていますが、Financial Timesはコーヒー生産をあきらめてコカインの原料であるコカ生産にシフトしていると報じています。コロンビアでは、もともと低取得の農家がコカの生産に携わっていましたが、食料生産へのシフトを促すことで、コカイン生産を抑制することを目指していました。その受け皿の一つにコーヒーもありましたが、一部農家がコカの誘惑に負けてしまっている模様です。

具体的な数値が出ていないので(数字があるのでしょうか?)詳しいことは分かりませんが、コロンビアでコーヒー生産が減少する事態になると、違法薬物であるコカが増産されてしまうのでしょうか。やはり農産物は安ければ良いというものではありませんが、国境と関係なく流通する農産物に関しては、ブラジルでは問題ないがコロンビアでは悲劇といった地域間格差がどうしても生じてしまいますね。なお、コーヒーの需給分析的には、天候不順がないと少なくとも今後2年程度は厳しい相場環境になりそうです。

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

******************************************

マーケットエッジ(株)では、コモディティ市場と金融市場のレポート配信の他、講演のご依頼も承っています。まずはご相談下さい。

【お問合せ先】
マーケットエッジ株式会社 https://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com 

  

原油価格の歴史は繰り返すのか? ~1980年代との比較~

歴史は繰り返すのか?ということで、個人的に作成しているのが下のグラフです。2014年の原油相場急落は、供給サイドがトリガーになった急落相場ということで、1980年代との類似性が指摘されています。そこでこの二つの原油相場急落を、急落前の高値を一致させた時間軸で重ねたものです。

D4UtxQjU8AATS-e
















供給サイド主導の急落相場の回復過程を見る上での指標になりますが、概ね1980年代と同じような軌道を描いて回復基調にあることが窺えます。1980年代相場は2014年の急落相場と重ねるとちょうど急騰したタイミングですが、これは湾岸戦争勃発時です。現在は、ちょうどリビアで内戦化の危機が高まっていますが、原油相場急落からの回復過程と、地政学的に何か関係性があるのでしょうか?

湾岸戦争を異常値としてみると、今後の原油相場は概ね現行価格と前後した価格水準で横這い状態に向かいます。現在の需給見通しからは支持できる価格経験ですが、歴史は繰り返すのか注目しています。

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

******************************************

マーケットエッジ(株)では、コモディティ市場と金融市場のレポート配信の他、講演のご依頼も承っています。まずはご相談下さい。

【お問合せ先】
マーケットエッジ株式会社 https://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com 

  

中国経済の底は11月~1月だった?


中国国家統計局が17日発表した2019年1~3月の国内総生産(GDP)は物価の変動を除いた実質で前年同期比6.4%増えた。成長率は18年10~12月から横ばい。18年1~3月から4四半期ぶりに減速に歯止めがかかった。個人消費は振るわなかったが、政府の景気対策などで投資が持ち直した。


中国の1~3月期国内総生産(GDP)は前期比年率6.4%増となり、昨年10~12月から横ばいになりました。3四半期連続で成長が減速していましたが、漸くブレーキが掛かった格好です。景気対策でのインフラ投資拡大、金融緩和などで、かなり強引ではありますが一息ついた格好です。

D4Up_3OUcAAgi9D

















こうした数値は、KOMTRAXの月次データとも整合性が取れます。これは建設機械大手コマツが、1台当たりの機械の稼働時間を前年同月と比べて指数化したものですが、昨年11月から今年1月にかけて二けたマイナスになっていましたが、2~3月にかけて急回復しています。

中国経済が良いか悪いかと言えば悪いとの基本評価に変化はありませんが、1月までと2月以降とでは、景況感が大きく変わっていることはまちがいなさそうです。そしてこの変化のタイミングは、中国政府が景気刺激策を本格導入したタイミングでした。政府頼みですが、とりあえず急激な景気減速に関しては一服したとみて良いでしょう。今回のGDP、そして同時に発表された3月鉱工業生産と小売売上高は、中国経済評価の上方修正を行うことを支持しています。

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

******************************************

マーケットエッジ(株)では、コモディティ市場と金融市場のレポート配信の他、講演のご依頼も承っています。まずはご相談下さい。

【お問合せ先】
マーケットエッジ株式会社 https://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com 

 
記事検索
 
sponsored link
QRコード
QRコード
プロフィール
小菅 努(こすげ つとむ)

1976年千葉県松戸市生まれ。筑波大学卒。商品先物・FX会社の営業本部、ニューヨーク事務所、調査部門責任者等を経て、現在はマーケットエッジ(株)代表取締役。商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物)。貴金属、金属、エネルギー、ゴム、農産物などの商品先物市場全般が主なカバー対象です。商社、事業法人、金融機関向けに分析レポートを配信しています。為替、株価指数などもカバーしています。

【URL】
マーケットエッジ株式会社

【E-mail】
kosuge.tsutomu@outlook.com

【SNS】
Twitter

【連絡先】
E-mailでお願い致します。相場動向に関する質問への個別対応は行っていませんのでご了承下さい。
小菅努のコモディティ分析
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」

会員制の有料メルマガです。コモディティの基礎知識から専門的な分析まで提供しています。1,944円/月、週2回以上の発行です。

詳細や購読のお申し込み方法は
http://foomii.com/00025
をご覧下さい。
アナリストの視点
Yahoo!ニュース コモディティアナリストの視点

Yahoo!ニュースに不定期で寄稿しています。

過去のレポートはこちら をご覧下さい。
sponsored link
Twitter
amazon.co.jp