小菅努の商品アナリスト日記

金、プラチナ、原油、天然ゴム、農産物などのコモディティ市場を中心に、仮想通貨、為替、株価指数なども幅広くカバーしています。

金融機関、商社、事業法人、ベンダー様向けにマーケット分析情報の配信業務を行っています。コモディティ市場のレポート配信サービス(法人向け)、寄稿・講演のご依頼などは、下記E-Mailまでお問合せ下さい。

マーケットエッジ株式会社 http://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com

(セミナー告知)【TSR上場記念セミナー】 勝つトレーダーになるために必要なこと

東京商品取引所が主催するイベントです。「コモディティ・フェスティバル 2018」のスピンオフで、ゴム相場に限定したセミナーを行います。私は「ゴム取引の基礎知識と需給&アノマリー」を担当致します。

◆2018/10/06(土)13:30~16:00 東京

宜しければ、リンク先よりお申込みの上で、ご来場ください。

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

******************************************

マーケットエッジ(株)では、コモディティ市場と金融市場のレポート配信の他、講演のご依頼も承っています。まずはご相談下さい。

【お問合せ先】
マーケットエッジ株式会社 https://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com
 

(イベント御礼)コモディティ・フェスティバル2018

9月8日(土)、コモディティ・フェスティバル2018の大阪会場で「貴金属・穀物・原油 ~シーズナルアノマリーで相場を読む」を担当致しました。ご来場いただいた方ありがとうございました。


コモディティ相場の季節性によるエッジについて、お話しました。時間の関係でシーズナル分析の基礎だけですが、コモディティ市場への関心を高め、投資パフォーマンスの向上に寄与できれば幸いです。

無題




















今回ご来場いただいた方も、来れられなかった方も、また別の機会がありましたら、ぜひ会場までお越しください。お待ちしています。

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

******************************************

マーケットエッジ(株)では、コモディティ市場と金融市場のレポート配信の他、講演のご依頼も承っています。まずはご相談下さい。

【お問合せ先】
マーケットエッジ株式会社 https://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com

レアル安で加速するコーヒー安

レアル安で加速するコーヒー安
12年ぶりの安値を更新

焙煎用コーヒーなどに使用されるアラビカコーヒー相場が急落している。ICEコーヒー先物相場は、年初から5月にかけては1ポンド=120セント水準での取引が続いていたが、6月以降に下落ペースが加速し、8月にはついに100セントの節目も割り込む場面が観測されている。これは、実に2006年8月以来の安値更新であり、12年前の価格水準に回帰した格好になっている。

こうしたコーヒー相場急落の最大の要因は、ブラジル通貨レアル相場の急落である。米国の利上げサイクルが進む中、特に今年に入ってからは新興国通貨全体の下落傾向が目立つ状況になっているが、ここにきてレアルの下げ幅が際立って大きくなっているのだ。対ドルレートでみると、8月は29日時点で7月末から10.1%の急落相場になっている。

一般的に農産物の生産国通貨が下落すると、ドル建て換算した際の採算性が向上するため、供給量の増加圧力に直結することになる。アラビカコーヒーに関しては、世界全体の生産高の43.8%がブラジル一カ国で生産されている関係で、特にレアル相場の動向はコーヒー相場の動向に対して極めて大きな影響力を有している。そのレアル相場が対ドルで10%を超える急落となっていることは、ブラジルの農家にとっては売却収入が10%増加することを意味し、必然的に在庫売却圧力は強化されることになる。

特に足元ではブラジル産コーヒーが収穫期を迎えているため、世界各地に収穫済みの荷が出荷されるタイミングを迎えている。こうした中、レアル安はブラジルからの荷動きを必要以上に活発化させる可能性が高く、足元では余りに大量の荷が港湾に集まる中、出荷の遅れさえ報告される状況になっている。

すなわち、豊作環境でもともと需給緩和がイメージされ易かった相場が、レアル安の影響で下落ペースを加速させているのが現状である。では、なぜレアル相場は急落しているのか。一つがトルコリラ急落に象徴される新興国通貨の不安定化だが、ブラジル固有の材料として10月7日のブラジル大統領選に対する警戒感が指摘されている。汚職などで収監中のルラ元大統領が出馬に意欲を示しているが、世論調査では元大統領が高い支持率を得ている。実際にルラ元大統領の出馬が可能なのかは疑問もあるが、マーケットではブラジル世論が痛みを伴う改革ではなく、ポピュリズム性向の強い安易な財政拡張作にあることが強く警戒されている。

仮にこのままのペースでレアル安が続くと、コーヒー需給とは関係なく通貨要因のみで更に大きな値崩れを起こす可能性もある。9月には米国の追加利上げがほぼ確実視される中、レアル相場の下げ止まりが可能か否かが、コーヒー相場の行方を決定づけることになる。そして、これと同様の現象は砂糖相場でも観測されている。一部の国に生産が集中する農産物は、通貨環境によって急騰と急落双方のリスクを抱えることになる。
(2018/08/29執筆)

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

(出所)中部経済新聞2018年9月3日「私の相場観」

******************************************

マーケットエッジ(株)では、コモディティ市場と金融市場のレポート配信の他、講演のご依頼も承っています。まずはご相談下さい。

【お問合せ先】
マーケットエッジ株式会社 http://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com 
  

低迷するプラチナ相場

低迷するプラチナ相場
コスト割れで減産進むも

プラチナ相場の低迷が続いている。NYプラチナ先物相場は、今年1月の1オンス=1033.30ドルをピークに、8月には一時755.70ドルまで急落する展開になっている。米中貿易戦争、トルコリラ急落に象徴される新興国リスクが、工業用金属相場全体を下押ししていることが嫌気されている。更には、急激なドル高はドル建て金相場の急落を促がしており、プラチナ相場は銅や金相場と歩調を合わせる形で断続的に値位置を切り下げている。

800ドル前後の価格水準に対しては、さすがにオーバーシュート状態との批判の声も強い。貴金属調査会社GFMSによると、昨年の世界プラチナ生産コストは925ドル、南アフリカに至っては979ドルであり、完全なコスト割れの状態にあるためだ。

実際に、8月2日にはこれまで大規模なリストラ策に慎重姿勢を示していたインパラ・プラチナ(インプラッツ)が、2021年度までに採算性の低いシャフト閉鎖、1万3000人の従業員削減を発表するなど、大規模な経営再建策を発表している。もはや現在のプラチナ相場環境では経営を維持できないとして、年間生産ガイダンスを75万オンスから52万オンスに引き下げ、十分な採算が見込める鉱区に集中投資する方針になる。

既にアングロ・アメリカン・プラチナ(アムプラッツ)などは14年の段階で同様の決断を下していたが、これまで顧客への供給責任があるとしてリストラに慎重だったインプラッツでさえも生産規模縮小に踏み切ったことは、プラチナ相場が鉱山業界の限界ラインを大幅に下回っていることを再確認させるイベントになる。

しかし、マーケットはインプラッツのリストラ策発表に殆ど反応を示すことはなかった。その後は、労働組合が人員削減策に反発してストライキ決行の構えを見せているが、労使リスクの高まりも殆ど材料視されることはなかった。マーケットが、まだ価格低下による減産圧力がプラチナ相場安の反転を促すには不十分と評価していることが窺えよう。
2014年以降、プラチナ相場ではコスト割れの議論が何度も繰り返されているが、相場は一貫して下落し続けている。膨大な地上在庫が需給のバッファ(緩衝材)として機能する中、コスト割れで減産圧力が発生し、仮に需給バランスが供給不足方向に傾いても、需給タイト感が高まることは阻止され続けているためだ。

この問題は、14年に南アフリカで過去最大規模のストライキが発生し、鉱山供給がストップした際に、話題になった。マーケットでは15年には地上在庫の還流がピークを確認して、再びプラチナ相場は上昇に転じるとの見方が支配的だった。しかし現実には、未だにコスト割れに伴う減産、供給不足などが発生しても、プラチナ相場の底入れは先送りされ続けている。プラチナ相場反発のためには、断続的に供給不足を発生させ、地上在庫の還流システムの限界を確認することが求められている。
(2018/08/22執筆)

【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

(出所)中部経済新聞2018年8月27日「私の相場観」

******************************************

マーケットエッジ(株)では、コモディティ市場と金融市場のレポート配信の他、講演のご依頼も承っています。まずはご相談下さい。

【お問合せ先】
マーケットエッジ株式会社 http://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com 
 

ラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」(8月22日)

ラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」(18:00~18:15)にゲスト出演しました。
イラン情勢の現状、見通しを中心に原油市況についてお話しました。

宜しければオンデマンド(※配信は放送から数日間のみです)でお聴き下さい。
8月22日(水)放映分になります。

De_mlrrU8AA6ImV














 【マーケットエッジ株式会社 代表取締役 小菅努】

******************************************

マーケットエッジ(株)では、コモディティ市場と金融市場のレポート配信の他、講演のご依頼も承っています。まずはご相談下さい。

【お問合せ先】
マーケットエッジ株式会社 http://www.marketedge.co.jp/
E-mail  kosuge.tsutomu@outlook.com
記事検索
 
amazon.co.jp
QRコード
QRコード
セミナー/イベント
コモディティ・フェスティバル

2018/09/08(土)
大阪会場で登壇します。
「貴金属・穀物・原油 ~シーズナルアノマリーで相場を読む」

***********

【TSR上場記念セミナー】
勝つトレーダーになるために必要なこと
http://cfes.jp/tsr/
2018/10/06(土)東京
TSRの基礎知識、天然ゴム需給、アノマリーについて講演します。
プロフィール
小菅 努(こすげ つとむ)

1976年千葉県松戸市生まれ。筑波大学卒。商品先物・FX会社の営業本部、ニューヨーク事務所、調査部門責任者等を経て、現在はマーケットエッジ(株)代表取締役。商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物)。貴金属、金属、エネルギー、ゴム、農産物などの商品先物市場全般が主なカバー対象です。商社、事業法人、金融機関向けに分析レポートを配信しています。仮想通貨、為替、株価指数などもカバーしています。

【URL】
マーケットエッジ株式会社

【E-mail】
kosuge.tsutomu@outlook.com

【SNS】
Twitter

【連絡先】
E-mailでお願い致します。相場動向に関する質問への個別対応は行っていませんのでご了承下さい。
小菅努のコモディティ分析
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」

会員制の有料メルマガです。コモディティの基礎知識から専門的な分析まで提供しています。1,944円/月、週2回以上の発行です。

詳細や購読のお申し込み方法は
http://foomii.com/00025
をご覧下さい。
アナリストの視点
Yahoo!ニュース コモディティアナリストの視点

Yahoo!ニュースに不定期で寄稿しています。

過去のレポートはこちら をご覧下さい。
sponsored link
Twitter
sponsored link